近年は昔と比べると夏が暑くなっているのは、事実ですね、35度超えるなんて昔は殆どありませんでした。今の道場は空調もあり快適に練習できますので、熱中症で倒れたり、酸欠で倒れる事も少ないと思います。
昔の道場は、プール脇にありました。当然空調設備も無く、隣が合宿所でしたのであまり風透しも良くありません。窓も高い位置にありましたので、寝技の練習は、まさに地獄でした(今も寝技が好きでないのは当時のトラウマがあるかも)練習中は水分補給する事は無かったと言うより出来ませんでした。ブリキのバケツに水を汲んであり、それで顔、頭にかけて気合を入れなおして練習をしていました。当然夏は、酸欠(過呼吸)で倒れる、熱中症で倒れるのは、結構多かったですね。自分も何回も倒れましたが、手足が痺れて呼吸がうまく出来ずにクラクラしてバタンとなります。練習中何とか水分を補給しようと、1年の時は、バケツの水を変えに行くついでに飲むことができ、よくやりました。上級生になると変えたバケツの水を1番最初に行き、それを飲む。顔や頭をバシャバシャやるので、だんだん汚れて飲むことなんて出来なくなります。2年の時が1番苦しいですね。バケツ交換は1年、最初に使うのは3年でしたから、2年は汚れた水を我慢できずに飲んでしまう。それでも倒れるよりはましでした。自分はトイレに行く時に洗面所でよく飲んでました。
時代が変わって今は途中途中で必ず水分補給をします。昔の根性論、我慢は本当に時代錯誤ですね。練習帰りに川根屋で飲むチェリオが最高にうまかったのもいい思い出です(川根屋は無くなりましたが)当時よく秋山選手がコーラの1Lを一気飲みしていました(瓶で1番大きいのが1Lでした)その後豪快に、ゲップを連発していたのを思い出します。
現役諸君はくれぐれもマネしないように!
毎日暑いですが、こまめに水分を補給して全力稽古をして下さい。飲みすぎもあまり良くないので、ほどほどに。
川口 喜靖