ご無沙汰してしまい申し訳ありません。
令和2年度はスタートしたはずですが、牛歩状態が続いています・・・。
全中中止に続き、全国総体も中止になりました。
判断をされた関係者の苦しみは大きなものだと思います。応援し続けて下さる保護者の皆様はじめ多くの後援者の皆様の悔しい思いお察しいたします。
しかし、何よりも大きな苦しみ、悔しさ、虚しさを抱えているのは3年生達です。
本校でも新型コロナウイスの関係で部活動も完全休止になっています。全柔連からの通達で柔道の稽古は全くできておりません。しかし、「全国大会で活躍する」という目標に向けて
毎日自主練に励んでいました。顔を合わせての指導はできませんが、本校は一人1台iPadを持ち、授業等で活用していたので、部活動にも取り入れアプリを使って毎日の自主練の様子や体調・体重については把握していました。
今年度からスタッフに入った新卒コーチの大橋先生からのトレーニングメニュー等も配信し、体力面での向上を目指し一歩一歩進んではいました。
目標に向けて、厳しい状況の中でも、ベストを尽くしてきました。その状況の中での全国総体の中止・・・
今の世の中の状況を考えれば「仕方のない事」かもしれません。
「命が何よりも大切」
それは十分理解できます。しかし、全てを理解することはできません。
「新型コロナウイルスが憎い」
純粋な子供たちの目標まで奪ってしまうこの「見えない敵」の存在はとてつもなく大きなものであり、一生涯忘れる事が出来ないでしょう。
「人生が終わったわけではない」と選手たちには伝えましたが、考えれば考えるほど苦しくなってきます。
HPにコメントをあえて控えてきたのは、ついよけいなことまでキーボードに打ち付けてしまいそうだったので・・・
今日からはHPにもコメントすることであえて心を落ち着かせるようにしたいと思います。
選手たちの残された高校柔道の目標は「静岡県チャンピオン」のみ。県の高体連委員長も何とか選手の活躍の場を作りたいとおっしゃっています。
3密競技の柔道は限りなく厳しいのは承知です。
しかし、何とか活躍の場を作っていただきたい。東部地区の柔道専門部委員長としてできる限りのことは発信していきたいと思います。
命の重さと天秤にかけたら当然話にはなりません。
当然命が一番大切。別の角度から何か開催の光を見出す事が出来たら・・・。
ある元プロ野球選手が48歳でプロ野球選手復活に向けて努力を開始したという話は有名だと思いますが、その選手が「1%でも可能性があるならば・・・」
と言っていました。
県高校総体開催。わずかな可能性だとは思いますが、そこに向けて努力して欲しい。
今の最悪な状況での努力が絶対に大きな力になる。
たとえ開催できなくても、長い人生の中で
「自らダメだと判断し、諦めることをせず、僅かな可能性に賭けて努力し続けた。」
という事が大きな人としての土台になることは間違いない。自分自身で後悔しないよう、最後まで走り続けて欲しい。一歩一歩で良い。前進し続けて欲しい。
保護者はじめ周りの大人の皆様も最後まで選手たちを応援、そして見守っていただきたいと思います。
最後になりましたが一日でも早くこの状況が終息することを願い続けたいと思います。