日大三島高等学校・中学校の柔道部ホームページです。柔道部の活動内容や試合結果等を記録しています。

  1. 監督コラム

第3回遠江親善柔道大会

12月14日浜北グリーンアリーナで遠江柔道大会が行われました。この大会は静岡県西部地区の主催で行われており、毎年県内をはじめ東京都や愛知県、三重県等の強豪校も参加しております。
今回の目標は、力を試す事もありますが何より「浜商と戦うこと」が一番でした。年明けに行われる選手権県大会の前哨戦、今の状態でどんな展開が出来るのか戦うことで大きく解りますから。

予選リーグは2勝1敗で4校中2位という結果でした。初戦が大きなヤマでした…。東京の強豪校足立学園Aと対戦しました。本校のオーダーは嵩井陵、橋本、大橋、嵩井啓、宮澤の順で勝負しました。先鋒は完全に組み手をコントロールされ、階級が下の選手に引き分け。確かに実力のある選手でしたが、階級が下の選手は確実にとりたかったですね。次鋒は何もやらず、技有り2つとられ合わせ技一本敗退。中堅は何としても取り返したいところでしたが、完全に釣り手を絞られ、痛い引き分け…。0-1で迎えた副将戦、相手は一回り大きな選手でしたが組み手を徹底したことが功を奏しました。焦って掛けてきた内股を上手くコントロールして頭を下げさせて詰めたところ、相手が我慢しきれず頭から突っ込み、相手の反則負け。大きな金星でした。そして大将戦、「とにかく深追いし過ぎず、組み手を徹底してチャンスがあったら思い切り行くんだぞ!」と声を掛け、陸に期待しました。2分まではいい動き展開で、最低でも引き分けは出来ると思いました。しかし、ラスト約30秒…相手が前に詰めて来たところに不用意に巻き込みを掛け、逆に裏を取られてそのまま抑え込まれ一本負け。結局1-2敗退。最終的に足立学園Aが優勝しましたが、そのチームに接戦を繰り広げられた事はプラスに考えても良いかもしれません。でも悔しい内容でしたね。初戦が終わった時点で予選1位は無くなったと思い、浜商との対決はないかもしれないという事が頭をよぎりました。しかし気持ちをしっかり切り替えさせ、残り2試合を4-0.5-0で勝ちきりました。3試合目は平井を先鋒で使いましたが、しっかり自分のペースで柔道をして勝つことが出来ていました。午前の部が終了し、午後は順位リーグ戦が展開されました。なんと、諦めかけていた浜商との対決が実現する事になったのです!てっきり浜商は1位で上がると思っていたら、足立学園Bに負けていました。予定とは異なった舞台になりましたが、選手たちのモチベーションは一気に上がりました。2位リーグは浜商、浜北西、愛知県の栄徳学園。初戦栄徳戦はポイントゲッター2人がしっかり活躍して一本勝ちする事で何とか2-2の内容勝ち!次鋒の橋本は長身の相手に動きの中からの技を出す事ができずに一本負け。副将の嵩井啓はガツガツ前に出て来る相手に押されながらも有効をとり、何とか行けるかと思いましたが、後半に技有りをとられ敗退。大将も強気でガツガツいけばとれたと思いますが、深追いさせずにしっかり引き分け。チームとして勝つための作戦としたら良かったと思います。
厳しい試合を勝ち、良い雰囲気で次の浜北西戦を迎えました。浜北西の選手たちは皆顔なじみなので緊張感はそれ程なく、良い感じでいけるかと思いましたが、逆にそこが落とし穴でした。甘さが目立ちましたね。先鋒嵩井陵はまた頭を下げられる展開になり、指導をもらう展開になっていました。辛うじて有効勝ちしましたが、内容はとても褒められるものではありませんでした。次鋒は分け、中堅は堅く抑え込み、一本勝ち。ここまでで2-0という圧勝の内容でしたが、副将嵩井啓が技有り負け。そして何と、大将橋本が得意の一本背負いを中途半端に行ったところを締めで切り返され、まさかのまさかのタップをし、一本負け…。一瞬現実を受け入れられませんでしたね。信じられませんでした。2-2内容負け。何があるのか分からないのが高校生。正にその通りでした。
浜商戦前に全員集めて、「前半なんとかしのぎなさい。後は大将の昂文に任せる」ということを伝えました。
先鋒嵩井陵、前半は組み手の甘さが目立ち、良い所が全くありませんでした。しかしラスト30秒程度、相手が組み手のパターンを変えて甘くなった瞬間を逃しませんでした!見事な内股で一本勝ち。大きな一本でした。次鋒橋本もスタートは良かったのですが、直ぐに動きが止まってしまい最後には思い切りブチ投げられ、一本負け。中堅、副将の一年生コンビは引き分け。危ない場面もありましたがしっかり仕事をしました。大将昂文を残して1-1。浜商の大将もポイントゲッター。大勝負でしたね。間違いなく昂文は勝つと全員が思っていたでしょう。監督としても作戦通りでした。しかし、現実は甘くありませんでした。まさかのまさかのまさかの引き分け。いつもの強気攻めが全く見られず組み手も後手に回ってしまい投げられる要素は一つもありませんでしたが投げそうな展開もありませんでした。悔しいという感情よりも「⁇???⁇」という感じでしたね。あんな最高の展開でなぜ強気に攻め切れなかったのか…。昂文の悪いクセかもしれません。「自分が想像していた力より明らかに力が強くて驚き、動揺してしまった…。」のかもしれません。ここはしっかりこれから改善していきます。県内の絶対王者になり、全国で活躍するにはもうひと皮むけないとですね。結果は1-1の引き分け。浜商を後一歩まで追い詰めました。個々の反省はもちろんありますが、チームとしてこの結果は、大きく評価できます。選手たちもやっと舞台に上がった事を実感できたと思います。ここからが大切です。頂点への道が開けた事は間違いありませんがまだまだ先は険しいです。全員で本気の稽古をし、年末の天理遠征で自信をつけて本番に臨みたいですね。

今年の遠江大会は次への大きなステップになりました( ̄+ー ̄)
色々とありがとうございました。これからも宜しくお願いします!

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