新型コロナにまた一本取られました・・・。
団体戦の延期に引き続き、個人戦も延期・・・。
「このような状況では仕方ないよね。」「しかも柔道は・・・。」
客観的な視点で考えれば大会の延期は必然であり、もし強行するという選択肢をとった場合の批判は凄まじいだろうと予想はされます。
「延期という判断は正しい。」
そうかもしれません。いや、そうでしょう。
私は東部地区委員長として各地区の委員長と何度となく相談をし、ベターを模索し続けました。県の委員長に三地区の思いを伝え、その意見を持って県の委員長に尽力していただき専門部長そして理事長と相談していただきましたが、結果は延期という判断になりました。
個人戦は減量が伴います。1月23日に照準を合わせ、選手によっては10キロ以上の減量をしているかもしれません。
いのちを守る為の判断が、逆に若い高校生に厳しい減量をもう一度課すことになってしまいました。この減量に関してだけが心残りであり、選手たちに申し訳ない気持ちでいっぱいです。本校の選手だけでなくすべての選手たちがベストを尽くして戦える環境を作ってあげたかったです。それが「大人の仕事」だと意識しています。
減量との戦いはやったものにしかわかりません。5キロ以上の減量は上手く落とさないとパフォーマンスの低下を引き起こします。逆に上手く落とすことができれば洗練された、切れ味鋭い動きができるようになります。だからこそ短い期間での予定変更は厳し過ぎるものなのです。
ただ、今回の判断によって苦しい思いをしているのは自分だけではありません。皆、苦しく悔しい思いをしているでしょう。
大会が中止になったわけではありません。
ここでモチベーションを落としてしまったらもったいないですね。3年生達は新人戦県大会以降全ての大会が中止になりました。もう戻ってきません。
先輩たちの思いをしっかり背負って、この試練を越えたいですね。
「新型コロナによって結局中止になりました・・・。」
この報告だけはしたくありません。
緊急事態宣言解除予定の2/7までに世の中の状況が少しでも終息に向かっていって欲しいと思います。その為に私自身も更にしっかり対策、そして自粛していきます。
「未来ある子供たちの可能性を引き出すチャンスを一つでも多く守ることは大人の仕事」
全てのオトナ達が日々強くそう思って生活していきたいですね・・・。